製造業にはどんな資格が必要なの?
転職や就職に有利になる資格を持っておきたいなと思っていませんか?
実は、この記事で紹介する資格をを把握しておけば、悩むことなくこれから取り組むことが明確になります。
なぜなら、僕は製造職で5年以上働き、実際に学び経験した内容を元に書いているからです。
この記事ではどの資格を持っておけば役に立つかを3つの資格に厳選して紹介します。
この3つの資格は初心者でも受けることができ、必要とする仕事が多いこと、早くて2日長くて1ヵ月でとることができます。
この記事を読み終えると、今後の優先順位が明確になり、悩むことなく次の行動に移ることができます。
製造業で必要な資格って何?
実は、製造業に必要な資格といってもたくさんあります。
なぜなら食料品製造業や鉄鋼業と、同じ製造業でもたくさんの業種に分かれておりその分資格もたくさんあるからです。
実際にどんな資格があるのか下記に書いてみましたが種類ありすぎて訳わからないですよね。
・危険物取扱者・フォークリフト免許・玉掛け(たまかけ)免許・衛生管理者溶接技能者・電気工事士・電気主任技術者・廃棄物処理施設技術管理者・半導体製品製造技能士・高圧ガス移動監視者・アーク溶接作業者・非破壊試験技術者 などなど。
なぜ資格が必要なのか?
そのために資格の取得を考えている方は、業種や仕事内容を照らし合わせて取る資格を選ぶことが重要です。
なぜなら製造業では、食料品や衣服、自動車、プラスティック製品といった様々な物が作られていて、その数は100種類を超えます。
これらを扱うためにはそれぞれの業種に合った資格が必要です。
それでは資格を紹介していきます。
製造業で役に立つ3つの資格
下記の3つの資格です。
・フォークリフト免許 ・玉掛け(たまかけ)免許 ・危険物取扱者 乙種第4類
なぜなら、これらの資格はほぼ間違いなく必要な場面があります。そして初心者でも取りやすい資格です。
人の力では負えないものがある場合はフォークリフトとクレーンは必要になる。フォークリフトはどこでも見かけますよね。
危険物取扱者乙種第4類の資格(以後乙4)は、製造業で働くなら人気が高く、必要としている企業も多くあります。そして費用も安く、1ヵ月勉強頑張ればとれるコスパの良い需要の高い資格です。
実際に、僕も5年以上製造業を経験し、営業で製造業にいった時も、フォークリフト、クレーン、危険物の取扱いはしておりました。
それでは、1つずつ紹介していきましょう。
1.フォークリフト免許
フォークリフト免許には2種類あります。
それは、最大積載荷重量が1トン以上か1トン未満かによって2つに分かれます。
運ぶ荷物の重さによるってことですね。
最大積載量1トン未満のフォークリフト免許
合計12時間くらいで座学と運転です。実技は走行の操作と荷物を運ぶ操作があります。
ちなみに、18才以上であれば誰でも受けることができますよ。
取得すると発行されるのは免許証ではなく特別教育修了証という修了証が発行されます。
1トン未満と1トン以上では終了証の呼び方が違います。
最大積載荷重1トン未満のフォークリフトは、特別教育修了証
最大積載荷重1トン以上のフォークリフトは、技能講習修了証
という修了証が発行されます。
最大積載量1トン以上のフォークリフト免許
自動車免許、大型特殊自動車(限定)免許所持者と持っている場合は40,000円前後掛かります。
受験内容と必要な時間
運転技能講習があり、学科科目と実技科目に分かれていて、だいたい学科11時間、実技24時間の合計35時間を修了する必要があります。
所持している免許により運転技能講習の科目が免除なります。その場合は最短で2日間、最長で5日間で取得できます。
次に玉掛け免許についてです。
2.玉掛け(たまかけ)免許
玉掛けとは
工場や工事現場にある、天井に付いてるクレーンや移動できるクレーン車がある場合にワイヤーやロープなどで荷物をつるして、その荷物を運ぶことを指します。
荷物をロープでクレーンをつるす際に、ロープを正しく結ぶための資格ですね。
玉掛けを行う際には安全上の知識や操作方法を熟知しているという証の玉掛け資格が必要なのです。
玉掛け資格には2種類あり、1トン未満の荷物を運ぶ場合と1トン以上の荷物を運ぶ場合に分かれています。つり上げる荷の重量ではなく、使用するクレーンのつりあげ荷重という意味です。
ちなみに正式名称は、
1トン未満なら「玉掛け特別教育修了」
1トン以上で「玉掛け技能講習修了」です。
履歴書にはこのように書きましょう。
試験会場
全国各地で実施されており、ご自宅の近くで「玉掛け 試験」と検索すればすぐ出てきます。
内容と時間
1トン未満の玉掛け特別教育は2日間で行われ、1日目学科9時間、2日目実技6時間で取得できます。
1トン以上の玉掛け技能講習は3日間かけて行われ、2日学科、1日実技という流れでです。学科が12時間、実技が7時間です。
対象年齢は18才以上であれば、だれでも受けることができます。
次に危険物取扱者資格についてみていきましょう。
3.危険物取扱者 乙種第4類(乙4)
危険物取扱者の資格は大きくわけて3種類あり、甲種、乙種、そして丙種になります。
この3種類の違いは、
甲種は、すべての危険物を取り扱うことができる。
乙種は、全6種から試験に合格した種類の危険物だけ取り扱うことができる。
甲種は、すべての危険物を取り扱うことができるというものです。
そして消防法で規定される危険物は下記の6種類に分かれます。
第1類 酸化性固体
第2類 引火性固体
第3類 自然発火物および禁水性物質
第4類 引火性液体
第5類 自己反応物質
第6類 酸化性液体
この中で就職で有利に働き、今現在勉強を始めて誰でも受験資格があるのが乙種になります。
中でも人気で需要があるのは乙4の資格になります。
なぜ乙4の資格が需要が高く人気なのかと言うと、
第4類は、ガソリン、軽油、灯油、重油等の燃料系やベンゼンやトルエンなどの有機溶剤が入っているので、これらは製造業ではもちろんのこと、身近でよく使われるため資格の需要が高いということになります。
そして独学でも1か月勉強すれば取得できる資格ですので是非チャレンジしましょう。
僕も独学でテキストと問題集を買い、
テキスト読破→問題集やる→間違えた問題をテキストで復習→問題集やる→間違えの復習→問題集やる
これを繰り返して1か月間勉強して合格することが出来ました。
それでは乙4の資格について費用面など見ていきましょう。
乙種第4類(乙4)の資格
必要な費用
資格取得から免状交付までの費用は、おおよそ10,000~15,000円と考えとけば間違いありません。詳細を下記に書きました。
テキスト代 | 参考書1.000~2,000円問題集、1,000~2,000円 |
受験料 | 4,600円(2019年10月より料金改定) |
免状交付手数料 | 2,900円 |
まずテキストは、書店に行けば数多く出版されていますので独学で受験する場合も、初心者でもわかりやすい内容のテキストが多く、できれば実際に書店で確かめたうえで購入するのが良いでしょう。そして合わせて問題集を購入すればより試験対策できます。
試験内容と時間
試験時間は2時間で、5肢択1式のマークシート形式です。
受験科目は以下の通りです。
危険物に関する法令(法令) | 15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学(物化) | 10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) | 10問 |
注意する点
危険物取扱者の試験は、全国一律の日程で試験が実施されないです。
なぜなら、都道府県ごとに日程や試験の実施回数が異なるためです。受験される際には都道府県の情報を事前に確認しておいてください。
申請方法は、電子申請と書面申請がありますので調べてやり易い方で申請しましょう。
まとめ
フォークリフト免許
必要な費用
・1トン未満15,000円前後
・1トン以上 20,000~45,000円前後
期間
・最短2日~最長5日間
玉掛け(たまかけ)免許
必要な費用
・20,000~26,000前後
期間
・1トン未満 2日間で行われ、1日目学科9時間、2日目実技6時間で取得できます。
・1トン以上 3日間かけて行われ、2日学科、1日実技という流れでです。学科が12時間、実技が7時間です。
危険物取扱者
必要な費用
・参考書1,000~2,000円
・問題集1,000~2,000円
・試験時間は2時間で、5肢択1式のマークシート形式
・1か月間勉強が必要
上記に紹介した資格を取れば、活用できる場面は必ず出てきます。
ですが実際のところ、製造業といって職種は幅広くたくさんの資格があります。
製造業に必要な資格は就職先から、この資格とって!と指示されます。
だから急いで取る必要はなく、ただ予め資格を持っていれば同期に差をつけて上司のやっている仕事に早くから経験できる事ができます。
そして製造業はもちろんのこと、どの業界でも即戦力になるスキルを身につけて就職先で生かしたい方は、MOSをとっておくと、就職先で上司からありがとう!と言ってもらえますよ。